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「テンピン・ボウリング」の仲間たち

「ボウリングのピンって、何本あるか知ってる?」なんて質問したら、これをご覧いただいている方から「バカにするな」と怒られてしまいそうですが、皆様にいつもプレイしていただいている10本のピンを使っているボウリングは、アメリカ生まれで、またの名を「テンピンボウリング」とも呼ばれる現在最もポピュラーな物です。だけど世界中を見渡してみると現在もピンの数や大きさの違う、いろんなタイプのボウリングが残っているらしいのです。

○テンピン・ボウリング発祥の意外な秘密
現在のテンピン・ボウリングの原型にあたるナインピン・ボウリングを新大陸(アメリカ)に持ち込んだのは、今から1620年、メイフラワー号に乗ったオランダ人だったと言われています。このナインピン・ボウリングが広まるにつれ、ボウリングが賭け事に利用されるようになり、やがて条例で禁止されてしまいました。そこで法の取り締まりを逃れるため、苦肉の策としてピンの数を    1本増やすことを誰かが思いついたのが始まりらしいのです。(なぜ10本だと取り締まりの対象にならないのかさだかではありませんが…)このようにテンピン・ボウリングの発祥は、結構、いい加減な物だったみたいなのです。(苦笑)

○ヨーロッパで今も愛されているナインピン・ボウリング

9本のピンをダイヤ形に並べるナインピン・ボウリングは、かつてオランダやドイツで盛んでした。粘土でつくられたレーンの上に幅30センチほどの板を1枚敷いて、ボールはこの狭い板の上を転がしてプレイするそうです。これは「ケーゲル」とも呼ばれ、今もなおドイツを始め、他のヨーロッパ諸国でプレイされているそうです。ちょっと変わっているところはピンが全て同じではなく「キング」と呼ばれるほかのピンより大きくて重たいピンがある所です。

○カナダで盛んなファイブピンボウリング
たった5本しかないピンはV字型にセットされます。得点方法はテンピンと似ているらしいのですが、倒したピンの位置により得点が違うそうです。ボールは小さく、腹側になめしていない皮の巻かれている物が使われています。

英国のパブで人気のイングリッシュ・スキトルス
これは短いレーンと大きな9本のスキトル(ピン)が使われます。競技者は小さなボールか「チーズ」と呼ばれる平らな木製の皿!!(ほんとみたいですよ)を投球?するそうです。その名のとおり、イギリスで広く愛され、昔は屋外で楽しまれたのらしいですが、今では主にバブやクラブなどでプレイされるているようです。さまざまなタイプがありルールもその地方により違うそうです。

これ以外にも、まだボウリングにはいろんな種類があるらしいのですが、形が少々、変わってもピンに向かってボールを転がすという所はどれも同じです。そこには、ストライクをだした時の爽快感やレーンを攻略する奥深い巧緻性があり、世界中の人から愛されつづける理由なのでしょう。

 

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